職場の雰囲気

職場の雰囲気が良くない。風通しが悪い。

そういった声をよく耳にします。職場の雰囲気が良いとはどのような状態をいうのでしょうか?新型コロナの感染拡大していったときに、本業の売上が減少したので、筆者もご多分にもれず、少しでも働く時間を増やそうと小売業でアルバイトをすることにしました。その時に経験したことです。

アルバイトを一生懸命することで思わぬことが起こり始めました。

一生懸命仕事をすると職場の雰囲気が良くないということになっていったのです。アルバイトが5名程度のチームで、商品を品出しする作業を行っていたのですが、無言で一生懸命仕事に集中していると、作業に慣れて仕事が早く終わるようになっていきました。上長からは褒められ、アルバイトリーダーに任命され、決められた作業を決められた時間内に終わらせることができるようになりました。さらに作業効率を考えて動くようになり、他のアルバイトの方々にも効率化を求めて、作業手順を見直すように指示をするようになりました。私語が多い人には注意をしました。業務効率は上がり、毎日の作業は滞りなく完了することができるようになり、毎日の一仕事が遣り甲斐のある時間となっていきました。

ところが、他のベテランアルバイトから職場の雰囲気が悪くなったという声が寄せられ、その声をきっかけに筆者は、異動を命じられたのです。自分は、一生懸命仕事をして、日々、達成感を味わって、アルバイトではありましたが、その職場では充実感を得ていましたが、皆が同じようには感じていなかったのです。職場あるあるなのかもしれません。キャリアコンサルタントとしてもよい経験をさせてもらったと思っています。

職場に適した職場の雰囲気があるのだと認識しました。一生懸命に終わらせてはならない作業もあるのだとも感じました。働く人の大半が一生懸命でない職場も存在する。雇う側としては、一生懸命にまじめに働く人を採用して、仕事の効率を上げてほしい、結果的に生産効率や業務の品質面でも向上することができる。一般的には、シンプルにリーダーとなってほしい人を新たに採用したりしますが、そういう人が、一生懸命働いていない人たちが多くいる組織の中に入ると、間違いなく軋轢を生むことになる。新たに加入した人は孤独になり、辞めてしまうことなることもあるかもしれません。

職場の雰囲気を経営層はしっかりと理解する必要があり、その組織のメンバーがどのような雰囲気作りをしているか客観的に把握し、理想の組織作りを既存のメンバーと合意形成の上、再構築していくことが必要なのかもしれません。キャリアコンサルティングもしかりで、外部から組織を改革していくのであれば、組織の雰囲気や個人の仕事に対する価値観等をしっかりと理解した上で、徐々に改革していくのがよいのかもしれないと身をもって体験したのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。